映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022)』を観た:マッドネスで切ない作品

Doctor Strange in the Multiverse of Madness (2022) - IMDb

作品メモ

ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス(原題:DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS) 2022年5月4日公開 126分 ディズニー

近所のデカ映画館のDolbyで観た

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、禁断の呪文によって時空をゆがませ、マルチバースの扉を開いてしまう。世界を元通りにするため、彼はスカーレット・ウィッチことワンダ(エリザベス・オルセン)に助けを求めるが、時すでに遅く、恐るべき脅威が人類に迫っていた。そしてその脅威こそがドクター・ストレンジと同じ姿をしたもう一人の自分だった。

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観た理由

MCUシリーズなので。

感想

 サム・ライミ監督の映画は「スパイダーマンシリーズ」しか観たことがなかったが、ホラー×スーパーヒーローものというこれまでのキャリアの集大成的な作品になっているのでは、というふうに感じた。これまでの作品全く知らないけど。序盤のニューヨークでのアクションシーンの色味とか感じはさながらスパイダーマンであるし、中盤から後半にかけてのゴア演出やホラー演出は「こんな感じのホラー映画を撮っていたんだろうな~」という気にさせてくれ、最後のゾンビ・ストレンジの出現はさながら死霊のはらわたである。タイトルしか知らないけど。ということで、演出面ではマッドネスの名前に相応しい、なかなかに面白い映画だった。

笑っちゃうくらいB級感があってカッコいいゾンビストレンジ

 問題はストーリーである。ドクター・ストレンジとタイトルは銘打っているが、スカーレット・ウィッチことワンダのお話である。ワンダヴィジョンを予習して臨んだのだが、それが祟りだいぶダメージを受けた…。ドラマ:ワンダヴィジョンでは、現実改変能力が開花し街一つを支配しながら、理想の一家として暮らしていた。最後には自らの意思で現実を元に戻し、どこかに旅立っていく。反省していたように見えたけど。今作ではさらに闇堕ちして、マルチバースの可能性に魅せられたメインヴィランとして立ちはだかる。

 「う~んワンダに救いがない」と半分涙目になりながら見ていた。両親は戦争で死に、人体改造され、弟もAIロボに殺され、自分のせいでアベンジャーズは分裂し、最愛の人を自分の手で殺す。5年後に復活したと思って、ハッピーエンド風になっているものの、自らに残ったものは何もなく、理想の家族像もまた失ってしまう。こんなの闇堕ち不可避である。こういう救われない存在に手を差し伸べるのがヒーローではないのか。巨視的にみれば合理的な行動だと思うが、大勢のハッピーエンドのために少数を犠牲にするのは…という視点で見てしまった。リアリティはあるのだけど、であればもっと葛藤などが欲しい。ワンダというキャラクターが脚本と演出の犠牲になった気がしてしまい南無三。救いがなさ過ぎて1番ホラーだった。

 また、別のユニバースのイルミナティが出てきたのには、ニワカ原作ファンとしてはテンションが上がった。満を持して登場したプロフェッサーX、ブラックボルトやリードリチャーズが、たぐいまれにみる噛ませ役だったことにも草。マルチバースといえば何でもアリのやりたい放題になってないか?(笑) と心配になるくらい面白かった。

 ということで、途中で切なくなってきたけど、総じて面白い作品だった!「ソー:ラブアンドサンダー」にも期待である。

 

 

2022年5月公開の映画を吟味する:大作続きで胃もたれしそうな月!!

 2022年5月公開の映画を吟味する。先月は7作品を気になるとしていて、4作品を観ていたらしい。年度初めは忙しいということもあるが、毎週末1作品が僕には限界なようだ。映画は朝イチで観て、昼前には自由になって休日を謳歌する、という過ごし方が好きなのだけど、朝イチからやっていない作品も多い。そんなときは観に行く気を無くしてしまう。平日に映画が観に行けるような働き方がしたい……。

 ということで、2022年5月公開の映画を吟味したので記録しておく。

 

ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス(2022年5月4日公開)

 来たぞスーパーブロックバスター映画!!MUC作品を劇場で観るのは「キャプテンマーベル」以降である。劇場で観たことのある意外と作品数が少ないので、毎度毎度緊張してしまう。加えて今回は金とシリーズの歴史にものを言わせたエンタメの暴力となっているような作品っぽいので、非常に楽しみである。本日公開ということで、ソワソワしながら記事を書いている。

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死刑にいたる病(2022年5月6日公開)

 白石和彌監督の作品は、「日本で一番悪い奴ら」「孤狼の血」「孤狼の血LEVEL2」しか観たことがないが、ヤバいやつの描き方がたいへん好みである。オカルト好きなので、アングラやサイコ的な人間の話が好み。予告編の阿部サダヲの瞳が恐ろしいことになっていたので、ぜひ観に行こうと思った次第である。GWの浮かれた気持ちをダウンさせるのにちょうどいいかも。

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シン・ウルトラマン(2022年5月13日公開)

 僕の創作の原体験は、ウルトラマンだった。怪獣図鑑をめくって育った僕は、ものごごろがつくと近所のGEOで、ウルトラマンのDVDをすべて借りて観ていたりしていた。予告を観すぎて米津玄師の主題歌が無限リピートしているほどである。ネロンガザラブ星人など懐かしい面々が出てくるので、ヒジョーに楽しみ。

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フォーエバー・パージ(2022年5月20日公開)

 パージシリーズは1作目しか観たことがないのだけれど、中学生のころに「バトル・ロワイヤル」の小説を読んでいた立場としてヒジョーに面白い。フォーエバーパージ!!とこれまでのフランチャイズを投げだす設定の気前良さもよい!!たぶんGWが終わって陰鬱としている時期なので観に行くと思う。

 

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トップガン・マーヴェリック(2022年5月27日公開)

 初代トップガンはメチャクチャ子どものころ家で父親の横で眺めていた気がする。内容は殆ど覚えていないけれど、映画館で観るのが相応しそうな大作だったので、ぜひ劇場で観たい。

 

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犬王(5月28日公開)

 女王蜂のアヴちゃんファンとして観に行く。ロシアはウラジオストックで観た本場のオペラは開始10分で寝た僕であるが、またミュージカル映画を観ると飽きてしまう僕であるが、今作はロックオペラということで楽しみに観れそうだ。

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映画『N号棟(2022年)』を観た:廃団地とジャパニーズカルトの微妙なアンマッチ感…

カッコ

作品メモ

N号棟(2022年4月29日公開) 103分 配給:SDP

川崎チネチッタで観た。観た後、四川麻婆食べた。

とある地方都市にある、かつて心霊現象で有名だった廃団地。女子大生の史織(萩原みのり)が同じ大学の啓太(倉悠貴)、真帆(山谷花純)と共にその団地を訪れると、廃虚のはずの場所には多くの住人たちがいた。3人が建物を探索しようとした矢先、突然怪現象が始まり、さらに目の前で住人が飛び降り自殺をする。彼らがショックを受ける一方で、住人たちは平然としており、おびえる若者たちを仲間にしようと迫ってくる。やがて、啓太と真帆は続発する不可解な現象によって洗脳状態に陥り、史織は追い詰められてしまう。

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観た理由

・旧団地住人として、団地が舞台のホラーは観たかったので。

・ポスターのビジュアル。

 

感想

団地と空母ポンタヌフ

 当方、団地住み経験者である。たしか、物心ついてから小学生低学年くらいまで、団地に住んでいた。団地のなかには小さな公園があって、よくそこで遊んでいた記憶がある。小学生の友達もだいたい団地に住んでおり、ナントカくんは「号棟」呼びは当時からしていた記憶がある。小学生低学年にとっては、当時は団地のなかもだいぶ広く感じられており、同じ団地内であってもから少し離れたところに住む友達の家に行くのは、ちょっとした冒険のように感じられた。当方は確か4号棟住みであり、15号棟あたりに仲良い友達が住んでいた。ポケモンのスピアーのマネしてダブルニードル!!と攻撃して泣かした記憶あり。ごめん。

 というような現体験があるものの、現在の立場から団地を捉えなおしてみる。団地とは、空間的/地域的にそのなかで完結するコミュニティである。良く言えばアットホーム、悪く言えば閉鎖的。世界が狭い子どものころは満足していたが、大人になって満足かと言われると「?」である。共同体意識が希薄になった若年世代は団地に住まず、高齢化が進んでいるという問題は耳にする。現在は都市再生機構あたりが団地入居を訴求しているが、実際進んでいるのかな? 安いなら住んでみたいけれども。

 ということで、団地居住経験があり、就活期にふとした理由で団地について調べていた生粋の団地ャーとして、団地舞台のホラー映である「N号棟」と見逃すわけにはいかなかったので観たものの・・・

団地に巣くうカルト集団「劇団廃団地」

 タナトフォビア(死恐怖症)である女子大生の史織が主人公。母親の末期治療中で延命するかどうかを選ばねばならぬ様子で、相談できる近親者もいない。そのため、メンヘラ女子大生として自暴自棄な毎日を過ごしていた。同じ大学の元カレとその新しい彼女と、ふとしたことから廃団地に行くことになり…という物語。

 ホラー映画には、心霊的な恐ろしさ と サイコ人間の恐ろしさの2種類があると思う。廃団地が舞台ということで心霊寄りの物語を少し期待していたが、本作品はサイコ寄りのカルトを描いた物語だった。そういう話を描くのであれば、現実との地続き感がほしいところであるが、現実味の薄さを感じたのが正直なところで、カルト集団でなく、「劇団廃団地の皆さん」かと思った。

 廃団地の温かい皆さんに招かれ空き部屋で一泊する主人公一行だが、突然ポルターガイストやラップ音に襲われる。急いで部屋の外に出たら、団地中で住人がパニックを起こしていた。みんなが白装束を着ているので、なんかコンテンポラリーダンスを踊っているようにしか見えなかった(笑) とはいえ住人が目の前で飛び降り自殺をして、衝撃を受ける主人公一行だったが、どうやらこの怪奇現象は住人たちのやらせだと気づく。その真相に迫ろうとするが、どうやら飛び降りて死んでしまったのは本当のようで、単なる不穏な集団ではなく、マジモノのカルト集団と気づくが…というのがもう一段踏み込んだストーリーラインである。

背景でもコンテンポラリーダンス

 謎のコンテンポラリーダンス以外にもツッコミどころが多く気になってしまった…。

  • 団地のメンバーに若者が多く、マジモンの劇団にみえて、やや草
  • 廃団地にこんなに人が住むことができるのか?行政は何しているの? 田舎にある街はずれの廃団地ならわかるが、フツーに街中だったぞ。
  • 意味ありげに鳩の死体や団地の汚いが、特に意味がない。集団の教えにも関係なし。廃団地を装うためか?
  • ヨーロッパ田舎風のダンスを踊るシーンは、マジで意味がなくて辟易。やるなら日本風のことをやってほしい。ミッドサマー風にしたいだけか?
  • 死体解体人「無理やりやらされているんだァ!」と言っていたが、逃げて密告すれば、本邦の警察能力で網打尽では?
  • 一瞬で洗脳される主人公友人に草。
  • そもそもこんな一線を超える集団が、この先進国の街中で、「死は終わりではない」という教えだけで、実現可能なのか?(一応、薬物描写はあったけれど)

ジャパニーズカルトとして日本的なやつやってほしかった。神楽鈴持つとか、花いちもんめ的なことするとか

 オウム真理教によって、日本におけるカルト集団のパブリックイメージは共有されており、その手口も大体の日本人が知っているなかであるため、この現実との地続きのなさはツッコミを浴びてしまうのでは…というのが思ったところである。

 とはいえ、「死んでも終わりじゃない」という教義そのものはどこかしら切なさが漂っていて、信じてしまうことに納得感はある。また、全体的に漂う閉鎖されたコミュニティの気持ち悪さみたいなものは良かった。つまるところ、団地を舞台にするにはこの設定はアンマッチだし、この設定をするならこの団地という舞台はアンマッチなのでは、という感想を持った次第である。

ホラー映画の女優の魅力

 ホラー映画って女優の魅力がすごく出る映像作品が多いと思っていて、本作もご多聞にもれずにそのひとつであり、主演の萩原みのりが非常に魅力的だった。ここはヒジョーにグッドポイントだった。

「N号棟」

 

2022年4月の振り返り

 光陰矢の如しをひしひしと感じている。異動があった4月、新しい仕事や環境に疲れて迎えた週末。「2日じゃ足りねーよ!!」と文句を言っていたら、気づいたら4月が終わってゴールデンウィークに突入していた。すぐ連休最終日を迎えて「ゴールデンウィーク短いよ!!」と文句言っている姿が目に浮かぶ。

 人間の時間感覚は、どうやら脳の情報処理速度と結びついているらしい。子どものころは新しい経験が多いため脳の情報処理に時間がかかるが、大人になるとすぐ終わるという理屈らしい。私の生活は低刺激な無気力な毎日なのか…。一方で、楽しい時間はすぐ終わるということもあるので、なかなか楽しかったということにしておく。

 ということで4月の楽しかったことを振り返っておく。

映画のこと

 前半はブロックバスター映画としてモービウスとファンタビを観た。たのしかったので時間がすぐ過ぎた気がする。

ku-pon-pgpg.hatenablog.com

 

 新作映画を観たら記事をポストしようということを決めていたが、「ヒットマン・ワイブズ・ボディーガード」を書き忘れていた。これはホント~に楽しい映画で脳みそを空っぽにして楽しむことができた。前作はストーリーはやや現実味があったものの、今作はストーリーもややイカレ気味であり、本当に脳みそを空っぽにして楽しめた。脳みそを空っぽにしすぎて記事書くの忘れた。

 クレヨンしんちゃんは新作がやるのでテキトーに過去作を観たら、そちらで満足して観に行かなかった。過去作を予習するのも考え物である。パージは新作がやるので旧作を観ていた。寝る前に布団の中で観ていたので、人を殺す夢ばかり見てしまった。X-MENダークフェニックスは、ドクターストレンジ:MoMの予習として視聴。VFX効果がすごくておもしろかった。無駄にならないことを祈るぜ。

そのほか楽しんだもの

 スパイファミリー、おもしれー!!!漫画で読んだときもそうだったが、動いているアニメで観ると、よりほのぼの感を感じられて良い。あとちゃんと戦闘シーンもあってカッコいいし。。。引き続き観ていきたい。

スパイファミリー(SPY×FAMILY/2クール放送)|アニメ動画の無料見逃し配信全話(1話~最終回)をフル一気見できるサイトまとめ | アニシラ

 なぜか最近漫画を読むことができない(続かずにすぐ飽きちゃう)のだけれど、ゴールデンカムイは面白く読めた。ただ、ネットアプリの無料期間にまとめて読んだので、一時期登場人物の区別がつかない問題に直撃した。あとは北海道が舞台で買ったけど読んでない真説ワールドイズマインの存在を思い出した・・・ジョジョ文庫本も買ったけど第2部までしか読んでねえ・・・。

 空母いぶきは改めて読み直したものの、ロシアのウクライナ侵攻を見てしまったあとだと、「ウーンなんとも」という読後感に変化した。自衛隊としての矜持を保ちつつ国際世論を仲間につけ戦うという物語なのだが、そのあたりにアツさを感じるのも違うのでは…と思うようになってしまった。戦争ってこえー。

 

買ってよかったもの

 クリアフレームの眼鏡を買った。いわゆる、ザバットマンリドラーメガネ。ちょーかっこいい!!!! さすがに仕事のときは掛けれないので、プライベートメガネとして活躍させる予定である。

 まずはクリアフレームメガネとともにゴールデンウイークを楽しんでいきたい。

リドラーメガネ

 

映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022)」を観た:本シリーズの様式美!!世界観には浸れるが・・・

 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密を観たので、感想を書いていく。

 

FantasticBeasts The Secrets of Dumbledore│魔法界ドットコム ハリー・ポッター &  ファンタスティック・ビースト Harry Potter & Fantastic Beasts ファンサイト

 

作品メモ

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(原題:Fantastic Beasts:The Secrets of Dumbledore) 2022年4月8日(金) 143分 ワーナーブラザーズ

近所のデカ映画館で観た

 

観た理由

ハリーポッターシリーズが好きなので。

感想

 ハリーポッターシリーズは、小学生のころの朝の読書時間で小説版を読んでいた記憶がある。「炎のゴブレット」まで刊行されているころに読み始めて、「不死鳥の騎士団」を予約して楽しみに受け取って読んでいた。ということで、ぼくのイマジネーションの世界の原点はハリーポッターシリーズであった。

 その経験から、人間のイマジネーションの力ってすごいと思った。子どものころ、小説読みながら脳内に刻んだイメージを思い出すことができる。炎のゴブレットで、バーティクラウチジュニアとイゴールカルカロフと禁じられた森で何かをしているシーンだったと思うが、そのシーンを映像として脳内で思い返すことができる。あのとき思い描いていたイメージが、ハリウッドの人的資本と資金力によって映像化されていって感動したのが、映画好きになった原体験かもしれないと思った。

 そのような人間のイマジネーションの世界が拡張されて世界の奥行きが出て、まるで現実化のように思えることが非常にスキ。フランチャイズ作品やシェアードユニバース、続きモノの作品が好きな理由はここにあると思う。誰かの脳内の想像がまだ別の現実となっていくというのか。その感覚を味わえるのがスキなんだと実感する。

 ここまでつらつら書いてきたが、何が言いたいのかというと、J.Kローリングが作り出してきた魔法ワールドに魅了されていた人間なので、その世界が最新技術を駆使して映像化されている時点でハナマルをあげたい。

 本作を観るにあたって、「魔法使いの旅」「黒い魔法使いの誕生」を観返したが、ファンタスティックビーストと言いながら魔法生物はあまり出てこずダークかつ群像劇という、いわばハリーポッターの小説版を観ているのかのような映画だと改めて実感。よく言えばハリーポッターの世界観に忠実、悪く言えば映画としてはあまり面白くない。そんな前作2作品であったが、本作そんな感じで、もはやファンタスティックビーストシリーズの様式美になりつつある。

 序盤の中国の竹林での魔法バトルをはじめ、魔法や世界観の描写については申し分ないが、ストーリー展開はいろいろ端折られるんだろうな~という場面も多々あった。1と2とあんなに引っ張ったクリーデンスが改心したり(グリンデルバルドからのパワハラが原因としか思えない)、ユスフカーマがスパイしにいったのに特に何をしていたのかもわからないし、闇落ちしたクイニーは特に糾弾されることもなく一派に戻っていたり…。つまるところ、そのあたりを補完する小説版を期待したい。

 

映画「ヒットマンズ・ボディガード(2017年)」を観た:力ワザで楽しませてくれるマザーフ○○カー連呼ムービー!!

 ヒットマンボディガードを観たので、感想を書いていく。

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作品メモ

ヒットマンボディガード(原題:The Hitman's Bodyguard)2017年8月25日 118分 Netflix

パソコンで英語の勉強がてら観た

一流ボディガードのブライスは任務中に依頼人を暗殺されてしまったことをきっかけに第一線を退き、金持ちの警護で日銭を稼いでいた。一方、殺し屋のキンケイドは服役中の妻ソニアの釈放を条件に、国際司法裁判所で裁かれる独裁者デュコビッチについて証言することに。しかし裁判所までの護送中にデュコビッチの手先に襲撃され、護送チームのほとんどが殺されてしまう。キンケイドを連れて隠れ家に潜伏した女性捜査官アメリアは内通者の存在を疑い、かつての恋人であるブライスに助けを求めるが……。

eiga.com

 

観た理由

・続編が4月に公開するから。

 

感想

 一言:ライアン・レイノルズサミュエル・L・ジャクソンが「マザーフ○○カー!!!」って言いまくりながら銃撃と爆発に巻き込まれる映画。

 …とまとめてみたが、なるほどこの文章だけでも面白そうな気がする。

 職業ボディーガードであるライアン・レイノルズ演じるブライスと殺し屋であるサミュエル・L・ジャクソン演じるキンケイドが、ひょんなことからバディを組み目的地まで向かう…というアクションコメディ映画。

 当方アメコミキッズ、キャストの豊かさに涙を流して喜ぶ。主演の2人は言わずもがなで、殺し屋キンケイド奥さん役にはエターナルズでエイジャック役を演じていたサルマ・ハエックだった。監獄のなかでスペイン語交じりのFワードで喚き散らす。インターポールに務める女性捜査官役はどこかで見たことあるな~と思ったら、Netflixデアデビルエレクトラを演じていた女優のエロディ・ユンであった。当方アメコミキッズ、それだけで嬉しい。チョロいもんである。

 軽妙な会話劇はユーモラスだし、爆発や銃撃も金にものを言わせている感があり豪華絢爛である。アムステルダムの川沿いのカーチェイスは素直にスゴイ。何台の車両を犠牲にしたのだろうか? また、ハンバーガー屋や車修理器具屋などの狭いシチュエーションでの戦闘描写もあり、飽きないし楽しい。ラップトップの狭い画面で観るのではなく、劇場で豪華な音響とともに大画面で楽しむべき映画だと感じた。

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この2人のパワーはすごい、と感じた

 とはいえ、当方新参モノの映画好きでありまして、このようなアクションコメディ映画を観た経験があまりないので、上記のような評価になったのだろうととも。キャストが豪華以外に、この作品ならでは…というところが見当たらないような気もする。また、主役2人がメチャクチャ銃撃されているのに殆ど当たらないのはだいぶとご都合なのでは……ということが頭をよぎりもしたが、その瞬間に爆発するのでどうでもよくなる。力ワザで楽しませてくれる、そんな映画である。次回作は、4/8に劇場で。

 あとは、ベラルーシの独裁者がインターポールで裁かれる。その裁判の証言のために殺し屋が目的地まで向かうが妨害される……というストーリーラインなのだが、2022年現在奇しくも現実味を帯びているね。この世界からも独裁者が一掃されることを願う。

2022年4月公開の映画を吟味する

 ちょっと遅れましたが、2022年4月公開の映画を吟味する。

 

モービウス(2022年4月1日公開)

 観ました!

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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年4月1日公開)

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 アニメオッドタクシーの映画化版。映画になる内容を全く知らず、アニメ版を3月に一気見をした。よくよく考えると、これは総集編なのでは…? という思いから二の足を踏んでいる。アニメ版が続きが気になるもののキレイに終わったので、またしてほんわかどうぶつアニメと化したバージョンを観る必要もあるのか迷っている。ネット諸氏の意見を参考にして、観に行くか決めるのかな~。とはいえ、この映画があるからアニメを観たわけなので、まあよかった。

 

スピリットウォーカー(2022年4月1日公開)

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 記憶を失い12時間ごとに他人の身体を彷徨う謎の男が陰謀に巻き込まれていく…という物語で、上映時間も108分とコンパクト、ドカドカアクションもあるので是非劇場で観たい作品である。公開週の4月3日(日)にこの記事を書いているが、年度初め初めての週末ということで自宅で静養を選んだものの、今月中には観に行こうと思う。あとはこの前1話が配信されたムーンナイトとちょっと被る部分があると思った。

 

シャドウ・イン・クラウド(2022年4月1日公開)

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 B級感が凄まじい(誉め言葉)。WW2中に飛行中の爆撃機ゼロ戦グレムリンと戦う映画らしい。Rotten Tomatoesではオーディエンススコアが32%と悲しい状況になっているが、レビューを斜め読みする限り、プロットは微妙だが楽しいモンスタームービーらしい。美人が薄汚く戦う映画はビジュアル的にも好きなので、観たい気持ちはあるが劇場行くかは不明。

 

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2022年4月8日公開)

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 ライアン・レイノルズサミュエル・L・ジャクソンが出ているアクションムービーということで面白そうな要素しかない。前作の「ヒットマンズ・ボディーガード」をNetflixで観てからどうするか決めようと思ってます。たぶん観に行く。

 

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年4月8日公開)

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 ついに来た!!ハリーポッターの小説を小学校の朝の時間で読み散らかしてきた世代としてこれほど楽しみなことはない!!! と期待値MAX。ちゃんと予習をして臨もうと思っている。

 

N号棟(2022年4月29日公開)

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 予告とポスターのビジュアルを観る限り、かなり面白そう。「考察型」と銘打っているので、しっかりとホラーのロジック(呪いのビデオ観ると死ぬがほかの人に観せると生き残る)がありそうで楽しみである。ぼくも幼いころ団地に住んでいた経験があるので、団地特有のそこで世界がクローズしている感覚と確かに怖いものあるな~とおもう。