映画

面白すぎて感想書くの忘れていた『ゴールド・ボーイ』

帯状疱疹でかなり辛く退屈な日々を送っている。働かないといけないので仕事を全てのHPを使い果たす日々なので、先週に観たけど面白すぎて感想を書くのを忘れていた映画である『ゴールド・ボーイ』の感想を書こうと思う。 仕事終わりに観に行ったのだけれど、…

『マダムウェブ』を擁護する感想記事

先週『マダムウェブ』を観ました。当方がにわかアメコミファンということを差し引いても、十分にオリジンストーリーとして感動できる面白い映画だったと評価いたす。 ところが映画レビューサイトのRotten Tomatoでの批評結果は以下のとおり。 www.rottentoma…

フランチャイズの面白エッセンスを研ぎ澄まされた『犯罪都市 NO WAY OUT』

www.youtube.com 『犯罪都市 NO WAY OUT』、シリーズ3作品目ともなると「お約束」のパターンが決まってくるものだが、今回はそれをよりシャープにしてきた印象である。このフランチャイズの「お約束」と言えばなんだろうか。マ・ドンソクのステゴロ、強力班…

某少年探偵アニメへのアンチテーゼ「真実はいつも一つじゃない!」『落下の解剖学』

www.youtube.com 私はミーハーなので、アカデミー作品賞にノミネートされた作品は基本的に観たくなってしまう。その一方で、画面が派手なジャンルの映画(わかりやすく言うとブロックバスター映画)ではなければ観てる最中に身体がモゾモゾしてじっとしてい…

ホラー映画と期待せずドラマ映画だと割り切ってみよう!『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

ホラー映画×ゲーム原作映画と聞けば、観に行かないわけにはいけない。オカルトとゲームを小さいころから好んで育ってきた私にとって、実写化してホラー映画となった『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は2024年のマストウォッチリストに加えざるを得…

マンガ実写化の金字塔となった『ゴールデンカムイ』

漫画の実写化はコケるというジンクスを打ち破った漫画実写化の金字塔になりうる作品になったのではないか!? ゴールデンカムイだけに、という高評価を与えたい作品である。ジョジョなり斉木楠雄なりキングダムなり様々な漫画実写化作品に出てきた山崎賢人で…

テーマと古川琴音が輝く野心的ホラーの『みなに幸あれ』

年末休暇のとき暇だったので2024年1月に観たい映画を調べていたら、血にまみれた古川琴音知らないホラー映画があるぞ...オッ「第1回日本ホラー映画大賞受賞」とか「日本ホラー映画界の巨匠・清水崇が総合プロデュース」とか目を引く文字が踊っており、何かで…

メチャクチャ面白かった青春映画『カラオケ行こ!』

戸愚呂弟を演じていたのと同じ俳優とは思えない...! だいたい自分が観る映画のジャンルは、大作ブロックバスター・SF・ホラー・アクションと何かしらが劇中で爆発したり登場人物が血を流したりする作品がほとんどであり、いわゆるヒューマン系(というふうな…

名実ともに終わったDCEU『アクアマン 失われた王国』

DCEUフランチャイズの最新作にして最終作の『アクアマン 失われた王国』は、メッチャ面白くなかったです...。仕事はじめの週末に超絶空腹状態で観たからゆえの面白くなさだと信じたいんですが...。名実ともにDECUフランチャイズの終わり。

序盤の西成の犯罪版日常ほのぼのムービー『BAD LANDS バッド・ランズ』

『BAD LANDS バッドランズ』2023年9月公開 2024年の映画初めとしてはネットフリックスで観ました。期待した暴力描写は控えめではあったものの、犯罪版日常ほのぼのムービーからの急転直下の後半の展開と魅力的なキャラクター設定のおかげで楽しくみれた作品…

2023年に観た新作映画ランキングを考えました

さて早いもので年末がやってまいまりした。実はこのブログを開設した当初の目的は、映画を観た記録を残して「年末に年間ベスト映画ランキングを発表したい...!」という動機に基づくものでしたので、それが叶ったことになります。 残念なことに配信限定の新作…

殺人鬼に感情移入をする新感覚のスラッシャー映画『サンクスギビング』

「Thanksgiving Day」(感謝祭)という祝日は、日本にとってほとんど馴染みがないものであるが、「ブラックフライデー」という言葉は、結構な人が耳にしたことがあるのではないだろうか。日本においては11月後半に諸々セールで値引きされるセールか...くらい…

中高生視聴必至の教訓映画『トーク・トゥー・ミー/Talk to me』

予告や宣伝の仕方をみていると、バカなティーンエイジャーが「90秒憑依チャレンジ」をしてその軽率な行為の報いを受ける...というような何か既視感があるようなホラー作品かと思いきや、決してそんなことはなかった。テンポよく非常に観やすい展開で進んでい…

権威主義を打倒せよ!!な『ウィッシュ』を観ました

www.youtube.com ディズニー100周年記念作品である『ウィッシュ』を観てきた。まさに“““”ディズニー100周年記念作品“”“”という感じであった。結論からいえば、フツーに涙を流してしまったのでまあ満足である。 ディズニー・アニメーションに関わる思い出は、…

個性と自由ではみ出していく『窓ぎわのトットちゃん』の感想

www.youtube.com 珍しく妻が「映画を観たい」と言う。2人で映画に行くときは、もっぱら私から言い出すことが多い。そして感想を言い合う仲間がほしいので、「映画の満足度のパーセンテージによって映画チケット代を自分の財布で負担する」という謎の制度を敷…

歴史映画というよりナポレオン密着ドキュメンタリーな映画『ナポレオン』

高校のときの世界史の勉強をひたすら思い出していた。フランス革命に始まる欧州近代史の勉強は、なかなかに楽しかった記憶がある。テニスコートの誓いだのアンシャンレジームだの恐怖政治だのなかなかカッコよさを感じる用語が飛び交って、そして現代史との…

悪魔祓いインフレについていけてない『エクソシスト:信じる者』

悪魔祓い映画が激熱の2023年...。死霊館フランチャイズの最新作である『死霊館のシスター2』や『ヴァチカンのエクソシスト』などが席巻するなか、年末には元祖悪魔祓い映画の続編である『エクソシスト:信じる者』が公開されました!! インディ・ジョーンズや…

人生初北野武映画である『首』を観た率直な感想

芸人としてのビートたけしは『世界まる見え!テレビ特捜部』で毎週観ていたので子どもの頃から親近感を覚えていたが、北野武の映画作品はこれまで観たことがなかったが「ハードボイルドでバイオレンスなもの」という先入観のみ持っていたので自分に合うかな…

救いと容赦がない国民的アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

よくわからないが平成生まれのくせに水木しげるの作品が好きだった自分は、図書館にあった鬼太郎や河童の三平、妖怪図鑑などを読み漁っており、夏休みに鬼太郎のアニメが再放送されていたのもよく見ていた。好きな妖怪は、「しろうねり」と「枕返し」。次点…

MCUファン向けエンタメドカ盛りの皮をかぶった武力批判映画かもしれない『マーベルズ』

Higher, Further, Faster. Together. ひとりではたどり着けない、最強へ 規格外のパワーと不屈の心を兼ね備え、ヒーロー不在の惑星を守るため幅広く宇宙で活動していたキャプテン・マーベル。そんな彼女のある過去を憎み、復讐を企てる謎の敵が出現する。時…

ネッチョリしたスーパー特撮主権在民映画『ゴジラ-1.0』

ゴジラ -1.0 ドルビーシネマにて鑑賞 特撮大好き少年として過ごして来たワタクシであるが、ゴジラシリーズは、『ゴジラ2000 ミレニアム』とローランドエメリッヒ版の『GODZILLA』しか観たことないという異端少年であった。ただ幼いながらその姿は鮮明に脳裏…

00年代のネット民が感涙を流す映画『リゾートバイト』を観た

00年代のネット民が感涙を流す映画『リゾートバイト』を観た 2chカルチャーの変遷については、年代を追っていくと面白いんじゃないかと思う。90年代は完全なアングラカルチャーとして成長し、00年代にはまとめブログやニコニコ動画、おもしろフラッシュ倉庫…

素晴らしい世界観と・・・なストーリーテリング、『ザ・クリエイター/創造者』

『ザ・クリエイター/創造者』 2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦争が激化する中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き…

『死霊館のシスター 呪いの秘密』、なんでもごされなラストバトルが面白いゴシックホラー

シリーズモノの映画の最新作って、それだけで観てみたくなる、のは自分だけでしょうか? ここ数年は過去のIPの復活とも言わんばかりに、『ゴーストバスターズシリーズ』・『マトリックスシリーズ』・『インディ・ジョーンズシリーズ』などが復活して(は散っ…

スカっとJAPANだけど現実と重ねて陰鬱となる『オクス駅お化け』

深夜の駅のホームって独特の雰囲気がある。死ぬほど残業したあとにJR東海道線のホームでスーツの酔っ払いが喪黒福造のマネをして「ドーン!!」「ドーン!!」と叫びまくっているのを遠めに眺めていたらこちらに近づいてきて「ドーン!!」をやられたことがあるの…

ゲーマーとして感動した伝記映画!?『グランツーリスモ』

『ザ・スーパーマリオ・ブラザーズムービー』が公開され、空前のヒット作に!!! さすが任天堂すごいぜ任天堂!!破竹の勢いは止まらない!! と任天堂に拍手喝采が贈られていた2023年。ゲーム業界ならず映画業界でも話題をかっさらっていくのか? と思われ…

『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が激アツ胸アツだった

『コワすぎ!』シリーズの最新作にして完結作である『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が今年ベスト級に面白かった。そもそも『コワすぎ!』シリーズに出会ったのはAmazonPrimeで一挙に配信が始まったこの8月であり、その面白さは230日近く更新していなかった…

台風の日の午後に観る『ドラキュラ/デメテル号最後の航海』について

9月某日。終わらない夏が続くなか、首都東京に迫りくる鴛鴦の名前を冠する台風。台風上陸前夜、これきた!とばかりに台風情報を職場で吹聴し、明日は危ないから仕事を休むべきだと主張しながら、ものすごい勢いで仕事を片付け(たふりをし)た私。 翌日、思っ…

この夏に観た『コワすぎ!』シリーズが激熱だった

『コワすぎ!』シリーズがAmazon Primeで2023年8月から配信が開始された。ブログを230日近く放置していた間、おれは北千住でコイツと出会っていた。なんとこの劇的に記憶に残るビジュアルのこの口裂け女の元ネタが、このシリーズらしい!? ということで『コ…

飛行機に乗る気が失せる復活需要に水をさす韓国発フライトパニック映画『非常宣言(2023年)』を観た!!

作品メモ 非常宣言 2023年1月6日公開 141分 ハン・ジェリム監督 近所のメガシネマで朝イチの回で鑑賞 娘とハワイに向かう飛行機恐怖症のジェイ・ヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で自分たちにつきまとっていた若い男性(イム・シワン)が、同じ便に乗っているこ…