映画「樹海村(2021)」を観た:ホラー映画というよりも…

 旧作を観たので、自分の備忘のためにメモを書いていこうと思います。ネタバレがあります。

 

 

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作品メモ

樹海村(2021年2月5日公開) 117分
Prime Videoで視聴した

関わった者は死に至り、家系も途絶えてしまうと伝えられる呪いの箱・通称「コトリバコ」が、富士の樹海の奥深くに封印される。それから13年後、天沢鳴(山口まゆ)と妹・響(山田杏奈)の前に、あの禍々(まがまが)しい呪いの箱が姿を現す。それ以来、姉妹の周囲で異変が起こり始め、樹海で消息を絶つ者が続出。やがて、その箱がもたらす凶悪な呪いが連鎖していく。

movies.yahoo.co.jp

 

視聴理由

呪術廻戦を最近読み直してオカルトものを観たい気分だったから。
2022年2月に公開される「牛首村」を観ようと思っていたから。

 

感想

 「ん? これはホラー映画なのか?」という疑問が途中から湧いてきた。前半のYoutuber樹海進入配信は、リスナーコメントも現実味があって怖かった。また、リスナー同士のチャットのホラーシーンは、一昔前の「赤い部屋」を思い出し懐かし恐怖を感じていた。好きなハンドルネームは「ど腐れゾンビ」。検索しても誰も使ってない模様。自分が空母ポンタヌフじゃなければ使いたいハンドルネームだった。

 ちなみに「赤い部屋」は、Adobe Flashのサービス停止やポップアップブロック機能により絶滅危惧種になっているらしい。まるで時代とともに山里に根付く妖怪が消えていったようで、得も言われぬ気持ちになる。現代怪異は新陳代謝が激しいようである。「ウォーリーを探さないで」とか凄い懐かしいぜ。

dic.pixiv.net

 

 そこから主人公を含む幼なじみ5人組が呪われていくくだりは、Jホラー特有ののっぺり感があって楽しめたが、途中から「ン???これは果たしてホラー映画なのか???」という展開が続く。ラストオブアスに出てくる敵キャラみたいな樹木人間たちが闊歩してくるし、樹木を用いた遠隔攻撃、あるいは樹木埋め込み殺しまで発生する。間違いなく、特級呪霊の仕業である。

 

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コイツが暗躍しているとしか思えない映像が次々と

 犬鳴村の失禁ウォーキングや鉄塔エンドレス飛び降りといった心に残る演出は少なかったが、ドンピシャ飛び降りアタックからの薬指朝ごはんシーンは面白かった。ただし、前述のとおり、後半にかけては全体的に「???」となった。ただし、そういう映画を観ているんだとだとマインドチェンジをすれば、それなりに面白かった、ように思う。この作品は、ホラー映画ではなく、呪術廻戦顔負けの、呪殺バトル映画だったのである!

 あと犬鳴村要素が出てきたのはちょっと興奮した。呪いの村シリーズのクロスオーバーを期待したい。僕の地元に近いので、次回作の「牛首村」にも期待したい。

 

樹海村

樹海村

  • 山田杏奈
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