ポケモンキャラクタービジネスの歩みのわかる「ポケモン・ストーリー」を読みました

 

ポケモン・ストーリー 単行本 – 2000/12/8

 

ポケットモンスター――通称ポケモン任天堂のゲームソフトから発したこの小さな怪物は、わずか数年でテレビアニメ、映画、キャラクター商品へと「増殖」し、昨年は全米公開された映画が邦画としては史上初のナンバーワンになるなど、ディズニーに匹敵する世界屈指のキャラクターとなった。
 日本はもちろん、アジア、アメリカそしてヨーロッパの子供たちの心と財布を、ポケモンはいかにしてつかんでいったのか?
 本書は、過去10年世界でもっとも成功した「キャラクタービジネス」の、当事者たち (ゲームフリーク、クリ-チャ-ズ、任天堂小学館テレビ東京・・・・・)の貴重な証言による「歴史書」であり、「ケーススタディ」である。

 

読んだ理由

ポケモンレジェンズアルセウス」のプレイ前にポケモンについて深堀したいと思ったから。また、偶然実家に本があって、仕送りついでに送ってもらったから。

 

思ったこと

 ポケモンの魅力とはすなわち「ポケモン世界の奥深さ」と僕は考えている。本書の序盤にも「ポケモンのゲーム世界を支えている大黒柱は、ある種の世界観なのです。」との記載があるとおり、「ポケモン」の魅力が生まれた背景が詳述されている。小さいころの自分を夢中にさせてくれた「ポケモン」の背景には、大人たちの努力と熱意があったのだと実感。

 「ポケモン」誕生当時のゲーム機市場や任天堂についても詳述されている。ゲームというメディアは技術的に非常に進化しているものの、ゲームの面白さの本質自体は変わらないのだと感じた。本書に書いてある任天堂の哲学、あるいはポケモン開発陣の哲学が正しかったからこそ、現在のポケモンは一大コンテンツとなり、今日のSwitchの快進撃があるのだろう。

 「ポケモンは閉じていないゲーム」という記載があるが、その哲学は今も受け継がれているのだろう。Pokémon GOとか。本書に記載してある内容を噛み締めながら、BUMPとポケモンがコラボしたのアカシアのミュージックビデオを観たらちょっと涙が出てきた…。

 

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