映画「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を観たので、備忘のために感想を書く。
作品メモ
バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 2022年1月29日公開 107分
久々に行く中規模シアターで観た
アメリカ中西部にあるラクーンシティ郊外には、かつて製薬会社アンブレラ社の工場が存在したが、今はもうそのほとんどが移転していた。この町の施設で育ったクレア(カヤ・スコデラーリオ)は、アンブレラ社が秘密裏に行っていた研究開発についてのメッセージを受け取る。彼女は真相を突き止めるべく、ラクーン市警の特殊部隊に所属する兄(ロビー・アメル)のクリスを訪ねる。
観た理由
・ゲームのバイオハザードシリーズが好きだから。
・あらためてプレイ歴を確認したら、結構プレイしてた。無印1,4,5,6,7,RE:2,RE:3,8。
感想
映画化されたゲームに求めるものはなんだろうか。「有名フランチャイズゲームのストーリーを2時間で楽しめる」、「大画面スクリーンであのキャラクター/世界観を大迫力で楽しめる」。僕としては、この2つが大きな理由だと考えている。
ゲームはプレイするのは楽しいもののの、クリアまで数10時間を要する。加えて、プレイには技術を要するので、難易度が高ければ途中で投げてしまう可能性もある。ゲームを楽しむのは修羅の道…、とまでは行かないが、まあゲーム好きではない人から見たらハードルが高いの確かである。したがって、「有名フランチャイズゲームのストーリーを2時間で楽しめる」というゲーム映画はには意義がある。そのゲームフランチャイズの楽しさを広げるという意味で。
という意味で、この映画はこの要求に応えている。ゲームでいうところの1/2のストーリーラインを2時間ないくらいの時間にまとめ上げている。多少、場面の切り替えが多い傾向にあるものの、ストーリーはキレイにまとまっていたと感じた。
「大画面スクリーンであのキャラクター/世界観を大迫力で楽しめる」については、どうか。僕が思うバイオハザードシリーズの魅力は、「バケモンがたくさん出てくる」である。「バケモン」は、ゾンビ・ゾンビ犬・クロウ・リッカー・G生物・リサトレヴァーが出てくる。ただどのバケモンも“魅せ”場が少なく、予算の限界を感じざるを得ない。ただ音響的な意味での迫力はすごい!!
とはいえ、そのバケモンを魅せるための画面づくりがビミョーであった。基本的に本作の画面は、「暗くてみにくい」か「チカチカしてまぶしい」しかない(笑) 最初のうちはそれでも満足していたが、途中から飽きてきてしまうの事実であった。ただし、リッカーvsリサ・トレヴァーのバトルには興奮した。なんぞこれ!!
キャラクターの魅せ方にはやや不満があるが、ゲームに対して忠実で真摯なつくりをしていたと思う。警察署の地下や洋館のロケーションなどはゲームに忠実だったし、ところどころでゲームの展開と同じものを用意してくれている。「かゆうまゾンビ」はそれがやりたかっただけやんけ という気がしたが。
B級ゾンビもの映画として観れば楽しめるが、バイオハザードシリーズ満を持しての映画リブート! と息巻いて観に行くとあまり楽しめないかも知りない。肩を力を抜いて楽しむのが正解の映画だ。