映画『ONE PIECE FILM RED(2022)』を観た:「現実」と「逃避」の物語

 夏休みムービー、ついに観てきたぞ!! ということで感想を書いていく。

作品メモ

ONE PIECE FILM RED』 2022年8月6日公開 115分 谷口悟朗監督

ワンピースをアーロン編までしか読んでいない妻を連れて観た

世界中の人たちに愛される歌手・ウタ。彼女の歌声は別次元と評されるほどだが、その素性は明かされていなかった。そのウタのライブが開催される島に海賊や海軍が集結。その中には何も知らずにライブを楽しみにきたモンキー・D・ルフィら麦わらの一味の姿もあったが、そこでウタがシャンクスの娘だという衝撃の事実が発覚する。

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観た理由

・事前に聞いた『新時代』『私は最強』『逆光』ともに全てがよかったから。

・ワンピースが好きだから。(当方のワンピース歴は、中学生のころジャンプを買っていたので大枠のストーリーは知っていた。社会人1年目で精神崩壊しかけたとき、近所のブックオフで90巻くらいまでまとめ買いをして読んだ。いまは103巻まで買っており、考察動画界隈をウロウロしている、わりとワンピース好きと言ってよいと思う。ちなみに帯同してくれた妻は、アーロン編までしから知らなく、ブルックとジンベエを誰だコイツらと言っていた…。)

感想

「逃避」を描いた物語

 世界中から愛される歌姫であるウタのライブが開催される。冒頭の『新時代』のフル尺は、映画館の音響とも相まって、かなりの迫力だった。「ウオオッアニメ×音楽ってやっぱすげえ!!映画館すげえ!!」といきなり感動した。これだけで映画代のもとはとれると素直に思った。そこからの『私は最強』と『逆光』で(オイこっちはフル尺ではないのかよ!)、ウタは悪魔の実の能力者であり、さらに海賊嫌いであることが明かされる。(『逆光』の歌詞の「悪党」が麦わらの一味だったとは・・・!)

 入場者特典の四十億巻のプロットにもあるとおり、この物語は「逃避」を描いた物語である。ウタは、辛い現実からみんなを逃避させるためにウタウタの実の能力を用いた計画を実施する。あるいは、ウタ自身も、自分自身もつらい過去から逃避するためにこの計画を実施をしているのだ。その「逃避」の手段として用いられているのが、今作では「歌」であり「コンサート」であった。みんなが平等で平和な理想の世界へ逃避できる「エンタメ」の代表として、それを描いている。

 最終的には、「現実があるからこそ、エンタメは輝く。その逆もまた然り」というメッセージを受け取ったわけだが、まあそのとおりである。つらい現実があるからこそあの曲は心にしみわたるわけで、あの映画でこぶしを握るわけで、あの漫画で胸が熱くなるわけである。終盤の敵との闘いがエヴァ感を感じたのも、そういう「現実に戻りなさい」的なメッセージでつながりがあったからなのかも?(笑)

 上記のようなテーマを2022年の日本で最大級のエンタメの1つである『ONE PIECE』が描いているのが説得力がある。しかも今回は第一線で活躍するミュージシャンも参加しているので、その説得力のひとしおだ。また、現実逃避先ととしてのウタのライブから「エンタメ」だけでなく、いま世間を賑わせている「宗教」と重なるのも脚本の妙である、と感じた。

ワンピースファンとしての感想

 シャンクスはハキハキの実の覇気人間!!!(ドンッ!!)と思いました。これまで漫画本編では、左腕を失いつつの「失せろ」しか技を見せていないシャンクス、面目躍如の活躍がみれるかと思ったら、やはり覇気で戦う!(かっこいいけど) 赤髪海賊団のメンツが覇気で活躍しているのも、実の覚醒の結果であるというクソ考察をここに残しておく。

 ということはさておき、赤紙海賊団の活躍が大迫力で見れたのは大変よかった。赤紙海賊団×黄猿といえばの黄猿ハンズアップ、ヤソップ×ウソップの共闘シーン、ゾロ×ベンベックマンという副船長枠の共闘、シャンクスのめちゃくちゃ強い覇王色の覇気・・・。ラッキー・ルウがどう戦うんだろう・・・?と楽しみにしていたら肉弾戦車だったのは笑いました。

まんまNARATOのチョウジでした

 そして時系列警察に怒られると思うのだが、ラストシーンでついにギア5、ニカを覚醒させるルフィ!! また、シャンクスがゴッドバレー事件のあとにロジャーに拾われたことが発覚!! ウオオオワンピース面白れェ!! というラスト30分くらいでした。最高のエンタメである。

 また、エンドロールでは、これまでの本編での登場人物の生活にウタの曲が流れている様子が流れていく。よくわからないけどファンだからなのか、ここでも感涙をした。この作品のメッセージでもあるように、エンタメはつらい生活に寄り添って現実を輝かせるものである、ということを体現しているかのようなエンディングでよかったと思う。

 今後ワンピースもそういう作品であってほしいと思うポンタヌフであった。そしてヤマトがはやく麦わらの一味に加入してほしいポンタヌフであった。

 

映画『女神の継承(2022)』を観た:じとじとしたアミニズム的ホラー映画

 2022年夏休みホラームービー『哭悲』『呪詛』と並んで楽しみにしていた『女神の継承』を観てきましたので、感想を書いていきます。

 

映画『女神の継承』 公式サイト - シンカ

作品メモ

『女神の継承』(原題:The Medium) 2022年7月29日(金)公開 131分 バンジョン・ビサンタナクーン監督

タイ東北部、イサーン地方。その小さな村に暮らす女性ミンが突如体調不良に陥り、それまでの彼女からは想像できない凶暴な言動を繰り返す。ミンの豹変になす術もない母親は、祈祷師をしている妹ニムに救いを求める。ニムは、ミンが祈祷師を受け継いできた一族の新たな後継者として何者かに目され、取りつかれたために苦しんでいるとにらむ。ミンを救おうと祈祷を始めるニムだが、憑依している何者かの力は強大で次々と恐ろしい現象が起きる。

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観た理由

・夏休みの思い出が親不知抜歯だけになりそうだったから。

感想

 暑い夏といえば心霊の季節である。私が子どもの頃は、夏休みといえば祖母の家で扇風機を回しながら、心霊番組を観ていたものである。ホームビデオや友達の動画に移りこむ霊と思しき影…。「イワコデジマイワコデジマほん怖五字切り!!」をしたくなる。

子供のころのおもひで

 そんな夏のあの頃を思い出すのがモキュメンタリー風PoVホラーの『女神の継承』である。舞台はタイ北東部、おそらくタイのなかでもバンコクチェンマイといった都市部とは異なる原風景が広がっている地方が舞台である。

 タイ北東部の土着信仰である女神・バヤンの巫女である祈祷師ニムに対するドキュメンタリーとして物語は始まっていく。ニムへのインタビューや密着撮影から、女神の巫女は代々継承されていたことがわかっていく。ある日、祈祷師ニムが義理の兄の葬式へ参加する。その場で、姪であるミンの様子がおかしいことに気づく。そして段々とミンの様子が豹変してきて・・・というアジアンエキゾチック呪術ホラーである。

 一言で感想を言うなら・・・出だしは少し退屈だがラスト1時間はメチャクチャ怖くて目を背けたくなったじっとりホラー映画!!!というような感じでした。

ドキュメンタリー方式の面白さ

 この作品で特筆すべき点は、ドキュメンタリー方式であることである。正直前半はホラー要素は殆どなく、タイ東北部の祈祷師密着ドキュメンタリーとして進む。タイのお葬式が電飾ギラギラだったり、木造家屋や水田のようすだったり、単純にドキュメンタリーとして楽しめる。このドキュメンタリーの前半パートに時間をかけるからこその「じっとり感」が楽しめる。これが日本のホラーにも通底するような、アミニズム型のアジアンホラーの特徴を感じられる。

 「マジでこれドキュメンタリーとして誰が撮っているのか??嘘だろ~~???」と思うようなカメラアングルも出てくるが、後半のほうでカメラクルーが4人くらい出てくるのでまあなるほどと合点がいく。

 そして中盤、怪奇現象の傍観者だと思われていた撮影クルーが怪奇現象の当事者になる場面が出てくるわけだが、このシーンはびっくりした。撮影クルーの視点はそのまま観客の視点につながるので、そこから怒涛の怪奇現象に巻き込まれていく素晴らしいホラー演出であった。 そして怒涛の後半パートでは、決して我々も傍観者ではいられないのである・・・。

 気になったのは冷静になった時に「これ誰が編集したの?(笑)」と思ってしまう点である。(笑) まあ最近のカメラはクラウド保存ができているからそういうものなんだろうと脳内補完をした。

女神って結局なんだったのか?

 この作品の中核は、やはり女神・バヤンの巫女であるニムが担っている。悪いカルマによって身体を悪くした地元の人々を治療するシーンや、女神の石像の前で祈祷を捧げるシーン。おかしくなった姪っ子であるミンのために、霊媒師的な観点で解決を目指そうとするシーンなど、画面に出てくると安心するメチャクチャ頼りになる存在である。

『来る』の柴田理恵ばりのかっこよさ

 結局のところ、女神とは何だったのか? 女神とは、血筋だとか信仰というものにはびこる呪いのようなもののように思える。先祖代々継承しなければならない何か、血筋だからこそ継承しなければならない何か、のっぺり系田舎がテーマだからこそなのか、そんなもののメタファーのように思った。姉妹の間でどっちが巫女になるかを押し付け合い、そして巫女になったニム自身も、最後のインタビューで「果たして女神を本当に信じてもいいものか」と語るシーンは衝撃的である。

 このような血筋だとか信仰だとか伝統だとかという一言で継承するのではなくて、信じることは自分で選ぶようにならねばならない、ということを描いているようなそんな映画でした。それらの再生産のなかで犠牲になったものたちをドキュメンタリータッチで描いたホラー作品だと思います。

今週のお題「SFといえば」:万物の霊長たらしめる「想像力×知識」による物語

 

今週のお題「SFといえば」

 2022年2月以来の今週のお題である。

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 夏休みで時間があるので、今回もひょろひょろと書いていく。「アウトプットをする経験が少なすぎること」と「年間ベストの発表をしたい」という動機で初めたこのブログであるわけだが、このような自由論題はこれまでの人となりそれ自体のアウトプットであるような気がして、楽しい。いろいろな人のこのお題に対する記事を読んでいるが、みなそれぞれ観点が違うわけで、十人十色という言葉を身に染みて実感をする。

 十人十色で思い出したが、小学生のころ、誰でも小説を投稿できるウェブサイトがあって、そこに投稿した自作小説の名前が「十人十色」だった。少し早めに来た中二病であるともいえるし、想像力の萌芽だったのかもしれない。内容は全く覚えていないのだが、「十人十色という四字熟語の語義から外れていますよ」というコメントが付いたのを覚えている。

SFといえば、想像力である

 SFといえば、想像力である。まあ別にScience Ficitonに限らずFiction自体がそうじゃねーかというツッコミはあるものの、SFといえば想像力なのである。

 日本人は学校教育で日本最古のSFである『竹取物語』を学ぶ。光り輝く竹のなかからかぐや姫が現れたり、最終的には月に帰ってしまうなど、シャーマニズムから宇宙要素まで散りばめた作品である。よく今から1,200年前にこんな発想が出てくるなあと思いつつ、人類はやはりいつの時代でも想像力を発揮してきたのだと実感する。世界各地の神話や言い伝えが想像力の賜物であるかどうかわからないものの、想像力というキーワードが古今東西の人類に普遍的なものなんだろうなーと思うわけだ。

 

こんなシチュエーションよく思いつく

 よくは知らないが、人類を万物の霊長たらしめるものは想像力だと思っている。相手が考えていること思っていることを想像することによって社会性を得ることができたし、何かを達成するために逆算して創造していくことで道具というものを発明できたし、and so onである。中等英語教育の結果、and so onが脳内にこびりついており、物事を考えるとき脳内でand so onを使っていてついにそれを文章化してしまったわけであるが、つまるところ言いたいことは、人間の優れた能力からの発露がSFである、ということだ。

SFとほかのFictionの違い

 SFと他のFictionの違いは、知識である。Sicience Fictionはその名のとおり、科学的な空想に基づくフィクションである。したがって、サイエンスの知識を知っていれば知っているほどそのフィクションを楽しめる。宇宙に関する情報を知っているほうがスペースオペラは楽しめるし、量子科学論を知っているほうがタイムトラベルものを楽しめる。あるいは現時点の最新技術や地球環境に関する知見があったほうが、ディストピアモノもより楽しめるのではないか。この前やっていた『ジュラシックワールド/新たなる支配者』も古生物学に詳しいほうがきっと楽しいと思う。

 つまるところ、人類を万物の霊長たらしめるもう1つの要素である知識あるいは叡智、そのようなものに立脚したものがSFなのである。というよりもSF以外のフィクションって何があるの?という感じなので、それ以外もそんな気がするが、まあ比較的に専門的な知識が求められる、という感じでご理解願いたい。

つまるところ

 つまるところ、SFといえば、人類を万物の霊長たらしめる「想像力」と「知識」である。そしてこのエントリを書いた目的は、「万物の霊長たらしめる」という言葉を使いたくて書いただけである。やはり我々は万物の霊長であるがゆえ、普段の生活においても「想像力」と「知識」を発揮していかなきゃならないと、世の中のニュースを観て思うわけで、あります。

 あと気になるのは、ホラーってSFには入るのか気になる。超自然的な存在を取り扱うものは、一周まわってSFのような気もするが疑問に感じるポンタヌフであった。

2022年6月から7月、転職活動中に楽しんだエンタメ

 5月後半から6月から7月にかけて本格的に転職活動をしていた。その間に楽しんでいたコンテンツについて殴り書きのようにメモしていく。まだこれは書いていなかったような気がするのだが、ぼくがブログを始めた理由は、年末に「今年のベスト10!!0!」を発表したいからだ。そのためにはしっかりと記録を残さねばならない。

 ということで、自分の記録用としてエンタメを記録しておく。

 

映画

トップガン マーヴェリック』

 

公開週に、TOHOシネマズ新宿で観た。このミリタリーチックな熱い感じは元来苦手なのだけれど、カラッとした気持ちで気持ちよく観れました。

エントリーシートを書きまくっていたころだった時期がする。

 

『哭悲/The Sadness』

なぜかこれは記事に書いていた。横浜ジャックアンドベティで観た。観終わったあとの黄金町の雰囲気が、あたかも映画内容とリンクしており不気味だったのを覚えている。風俗店もコロナの影響か一掃されていた。

筆記試験が終わったころだったかと記憶をしている。

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『ソー:ラブ&サンダー』


MCU第29作目。ソーの単独作を観るのは実は初めてであったし、陰鬱とした気持ちを吹き飛ばしてくれる良い作品だった。ただ少し冗長な会話シーンではあ~面接いやだな~休日がもう終わりか~という邪念が湧いてきてしまったわけだが…。ディズニープラスでもう一度見ようと思う。

面接終わりに映画館に行き、そのまま観た記憶がある。ちなみにその面接は通過しました。ありがとうラブアンドサンダー!!

 

『呪詛』

呪詛のフォトギャラリー画像(7/7)|MOVIE WALKER PRESS 映画

このような民俗ホラーが大好きなポンタヌフにとって、非常に楽しめた作品だった。しかも、怪奇現象を惜しげもなく浴びせてくれるバーゲンセール。ヒジョーに邪悪な作品である。

大失敗した2次面接のあとに観たのだが、マイナス×マイナスはプラスになるかのように、なぜか2次面接は通過しており、そこが転職先になったわけである。そういう意味でも一生忘れられない作品になった(笑)

 

ジュラシックワールド/新たなる支配者』

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ジェフ・ゴールドブラム、ローラ・ダーン&サム・ニールとのスリーショット写真を公開 | THE RIVER

昨日観たので併せてここに書いておく。恐竜が好きな子どもだったので、文句はない。たくさん種類も出てくるし。怪獣と一緒に暮らす世界という壮大なIFが今後も作り出せると思うので、ここでフランチャイズは終わってほしくないと思った。前半と後半のディスカバリーチャンネル風の映像作品だけを配信してほしい。

 

配信作品

『ミズ・マーベル』

ミズ・マーベルを視聴 | Disney+(ディズニープラス)

はじめて原書で読んだことのある作品だったので、感激もひとしお。ルーツである印パ分離独立に触れており、そのあたりの掘り下げもよかった。途中から設定が難しくなってきて頭がこんがらがってきたが、もはや“アメコミ的世界観”としてなんでもありになってきたのだろうと理解した。ナキア役の女優が美人でファンになった。

 

『バチェレロッテ シーズン2』

見逃し動画|バチェロレッテ2の動画を無料で視聴できる配信サイトまとめ

妻が観ていたので次いでに観てた。1番頭の中をからっぽにして観れたので良かった(笑) 観ている間すべてを忘れさせてくれる、というエンタメの真骨頂を思い知った(笑) 「(笑)」をつけているけれど普通に面白かったです。

 

音楽

あいみょん全国ツアー2022 ま・あ・る』

AIMYON TOUR 2022 “ま・あ・る”

あいみょんのライブに参加した。転職先の最終面接のあとに行ったので、そのときのエモーショナルな気持ちも含めて一生に一度の体験だった。本当のカリスマスティックというものを目の当たりにした。

1番好きな曲である『ハルノヒ』を聴けなかったものの、音楽で目が潤んだのは久しぶりの経験でございました。

 

『私は最強/Ado(ウタ from ONE PIECE RED)

面接行く直前はこの曲を聴いていた。めちゃくちゃ自己肯定感を高めてくれる名曲だと思う。これを聴いて私は最強!!!というセルフマインドコントールで向かった面接は百発百中でございました。マジでありがとうございました。。。。という人生の応援歌。

 

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引継や引越などがあるものの、もろもろひと段落したので、こちらのアウトプットも続けていきたい。年末の2022ベストを書くという夢のため、このブログは続いていく・・・。

 

僕とオープンワールドゲームと転職活動の終わり

 以下のようなよくわからない記事を投稿してから早48日が経ち、いま真夏の手前にいる。忙しさのなかストレス解消を目的に観た『哭悲/THE SADNESS』の感想のみを投稿し、完全にヤバいやつになりかけていたものの、自分自身の生活に大きな転機が訪れた。

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 そう、転職活動が無事に終わった初めての週末を迎えたのである。6月のよくわからない記事では「ここ2週間くらい非常にせわしない」と書いていたので、約60日間/約2か月間の期間、せわしなく転職活動をしていたようである。お疲れポンタヌフ、と今週末ばかりは自分で自分を労いたい。退職交渉が転職活動である、とよく遠足論法が言われるわけだが、ちゃんとそこまで終わっているまで、あとは去り行くまでの期間、現職でしっかりと務め切ればゲームクリアである。

 いきなり話が変わって恐縮であるが、私が初めてオープンワールドのゲームに触れたのは、中高生のころに触れた『The Elder Scrolls Ⅳ:オブリビオン』である。世界を代表するオープンワールド大作であるため、その分自由度も高い。初期タイミングで主人公の種族やスキル、あるいは所属する組織を決めて冒険へ旅立つのだ。結局、私が操る主人公はシナリオの最後までたどり着くことができなかった。ある程度まで冒険すると、飽きてきてまた違う設定で主人公を作り直す、ということを繰り返していたのだ。そう、私は「リセットボタンを押したがり」なのである。

 今回の転職理由は、換言すれば、人生という名の世界最大のオープンワールドゲームにおいて、リセットボタンを押したくなったからである。異なる地域の異業種/異職種の企業へ転職することで、マンネリを打破したくなったわけだ。しかも一般よりも少し特殊な業界であるので、なおさらである。(まあ、もう少し具体的な理由はあるけれど、それは後ほど気が向いたら詳細を記す。)

 『The Elder Scrolls Ⅳ:オブリビオン』で、新しいデータを作って冒険をし直すときは、いつでもワクワクしたものだ。いま、なかなか『The Elder Scrolls Ⅵ』の情報がアップデートされないなかであるが、私は『人生』の新しいデータを作って、改めて冒険を始めようとしている。現実の世界で、柄にもなく久々にワクワクと不安を抱えて、次なる冒険の準備をしているところである。

 

 …ということで、やっと気兼ねなく映画館にいける!!ゲームができる!!本が読める!! という喜びをブログで表現するポンタヌフであった。

 

 

 

映画『哭悲/THE SADNESS(2022年)』を観た:スプラッタームービーとしては言うことナシ!!だけど設定がチョットもったいない

哭悲/THE SADNESS」ポスタービジュアル [画像・動画ギャラリー 1/11] - 映画ナタリー

 

作品メモ

『哭悲/THE SADNESS』 2022年7月1日(金)公開 100分 監督:ロブ・ジャバス

少し転職活動が落ち着きだしたので仕事終わりにふらっと観に行った

謎の感染症“アルヴィン”に対処してきた台湾。感染しても風邪に似た軽い症状しか現れないことからアルヴィンに対する警戒心が緩んでいたが、突如ウイルスが変異する。感染者たちは凶暴性を増大させ、罪悪感を抱きながらも殺人や拷問といった残虐な行為を行い始める。こういった状況の中でジュンジョーとカイティンの二人は離れ離れになる。感染者の群れから逃れて病院に立て籠もるカイティンからの連絡を受け取ったジュンジョーは、たった一人で彼女の救出に向かう。

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観た理由

・仕事でイヤなことが多いのでスカッとするかと思い観た。

感想

 中学生のころ、『バイオハザード4』でゾンビという生命体を知った僕は、それ以来ゾンビ系の作品が好きである。厳密に言えばゾンビではなくプラーガという寄生生命体ですが…。まあ広義のゾンビってことで。とはいえ、呪術的原因ではなくウイルスが原因だと定義したことは『バイオハザード』の意義だったりするのかも。平成初期のテレビでやっていたオカルト番組でのゾンビ特集パートは今でも記憶に残っている。カリブ海かどっかのゾンビパウダー的なお話だったと記憶。最近は、『新感染』や『Days Gone』、『今、私たちの学校は…』とかを観たりしているわけだが、やたらと足が速いという新しい性質が付与されており、それがスタンダードになりつつある。今この世の中でマスクが当たり前になったように、ゾンビは足が速いも当たり前となる未来もそう遠くないのかもしれない。

 そんななか、この作品の予告編に出会ったのが数か月前・・・。コロナ禍後のゾンビ映画というだけでも楽しみだったのに、「感染者は理性での抑制が効かなくなり、暴力衝動や性欲が抑えられなくなってしまう。ただ思考力はあるので最も残虐な方法を思いついて実行してしまう。しかも、とてつもない罪悪感も同じく残っているから彼らは涙を流すのだ・・・」というウオオッなんだコレ面白そうだな!!という設定がぶち込まれていた。自分の知る限りではこれまでゾンビ側の自意識なんてものは描かれたことがなく、新しいゾンビ像を提示する作品になるかも!という期待をしていた。

 そんななかプライベートでの転職活動が中休み期間になりはじめたので、仕事終わりにストレス解消も兼ねて観に行ってございました。映画館に行くのも久しぶりすぎて感動しました・・・。

バタフライナイフで新記録を目指す悲しき涙

 結論:パニックスプラッタームービーとしては言うことナシ!!!あれ、「心の中の罪悪感」設定はいずこへ!?!?!? ・・・という感想を抱いた。つまるところ、片手落ち感はややあったものの、いいストレス解消になった。

 いかれたスプラッター映画としては言うことナシだった。やってほしくないことを全部やってくれるゴア表現の数々、最初は目を背けたくなったが途中から血しぶきの配分がおかしくなりだしてきたので、なんか一周まわって面白さを感じるようになってくる。こういったゾンビモノあるあるとして、観たいシチュエーションが次々とやってくる。地下鉄・病院・自宅のなか・山道・・・。いろいろなシチュエーションといろいろな攻撃描写で、人間のイマジネーションはすごいと感じた。

 また、バイオハザードよろしく追跡者のオッサンがいい味を出している。「ブチハメてやる」的なほかの映画の字幕では一生観ることはないだろうキモセリフを吐きながら執拗に追いかけてくる。やっぱ敵はしゃべるほうが良いね・・・ということを実感した。不愉快さが増せば増すほどほど、最後のカタルシスは高まるわけだ。転職活動も一緒かもね。現職がイヤであればイヤであるほど、そのときの喜びはひとしおなのかも。頑張ろうと思いました。ありがとうオッサン。

今作のMVPである追跡者おじさん

 「黒目で笑顔で血まみれ追いかけてくる」という感染者ビジュアルは素晴らしい。それに相対する主人公カップルの演技もいい。ところどころ出てくる仲間もキャラ立ちがしており、全体的にはヒジョーに満足できたわけです。

  とはいえ、先般に述べた「感染者は理性での抑制が効かなくなり、暴力衝動や性欲が抑えられなくなってしまう。ただ思考力はあるので最も残虐な方法を思いついて実行してしまう。しかも、とてつもない罪悪感も同じく残っているから彼らは涙を流すのだ・・・」という設定は、そんな設定ありましたっけ? という感じだった。序盤にサングラス男が涙を流すくらい。そこを深堀してほしかったと感じたポンタヌフであった。

 ゾンビ映画は、仲の良い周りの人々が変貌してしまうことに恐ろしさがある。電車の隣に座っている人が、実は恐ろしい暴力衝動を抑えているかもしれないという、この世の中はみんなの理性という薄氷のうえで成り立っていることを実感する。特にコロナ禍でそれが露呈した世の中で、なかなかに世知辛い感は増していると思う。

 そこにプラスアルファのテーマ性を付与できる良い設定だと思った。自分の同胞を罪悪感を持ちながらも自ら意思に反して攻撃せざるを得ない、みたいなものは、世界各地で起きている戦争と重なるテーマでもある。そしていま現在では、残念ながら戦争は空想上のできごとではなく、普通に起きうる出来事となっている。そして台湾なら、これも残念ながら、殊更にそうだ。そんな示唆を、好きなゾンビ映画が感じられたらなおよかった。(予告編を見たヘンな期待だったのかもしれないけれど)

 ラストシーンは、どうもそのような示唆があったと思った。もし似たような映画が出てくるのなら、上記に書いたような設定を深堀したストーリーだと嬉しいなと思った空母ポンタヌフであった。

 

 

 

 

 

心を亡くすと書いて忙しいと読む

 心を亡くすと書いて忙しいと読む、ケレン味という言葉の次に使ってみたかった言葉です。そう、僕はここ2週間くらい非常にせわしない毎日を過ごしていた。4月から担当業務が変更となり、並行してして引越に向けた物件探しと引越準備をして、さらに並行して転職活動に向けた転職エージェントとの面談・応募書類の準備・採用試験に向けた勉強を進め、さらに並行して(?)親不知が痛み出してしまったのである。おい、まるで盆と正月が一緒に来たようじゃねーか!(これも使ってみたかった表現) まあ現代人は盆と正月が唯一暇な時期なので、この故事成語は絶滅していくのではないか、というような気もするのだが…。

 とはいえ、上記のような状況であるため、エンタメを楽しむ時間も、それをブログにアウトプットする時間も、当然とれないようになってきてしまった。心を亡くすと書いて忙しいと読む、好きなこと好きなようにできないなんて忙しいことは大変だ。とはいえ趣味に軸足を置く生活を実現するための転職活動であるので、最近現職のまま異動するのがいいのではという気もしてきて心が折れかけているが、頑張りたい。

 『トップガン マーヴェリック』や『ストレジャー・シングス シーズン4Vol1』、『ミズ・マーベル』などはちゃんと観ている。ただしばらくは映画館には行けなさそうだ…。さよなら『きさらぎ駅』、『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』…。50インチのBRAVIAの前で、君たちが来るのを待ってるぜ。

 ということで、僕のアウトプットを集約する場所である「空母ポンタヌフの航海記」はしばらくの間は低更新となる予定。というか、よくよく考えるとチープな名前である。ハンドルネームとそれにちなんだ書物っぽい名前。何をしたい名前かよくわからないものの、気づけば読者登録してくれる人も増えてきて、Googleアドセンスの申請も通った。有難い限りである。これまでの収益はコーラ2本買えないくらいです涙。

 とはいえ、コンテンツは観るものは観るし、自分の考えを言語化することは重要だし、コーラもうちょっと買いたいしなので、感想に限らず雑記的なエントリも記載するつもり。まあ、ブログってそういうものだし、ルールなんてないのがいいことだよなぁと思ったポンタヌフであった。

  そのような現在の環境を変えようとしているなか、カラオケで歌った以下の曲はなかなか心にクるものがあった。乃木坂46のファンでもないし有名な曲くらいしか知らないけれど、こういう背中を押してくれたり寄り添ってくれる曲がアイドルの真骨頂だよね。アイドルしらないけど。西野七瀬センキュー。

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