2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年に観た新作映画ランキングを考えました

さて早いもので年末がやってまいまりした。実はこのブログを開設した当初の目的は、映画を観た記録を残して「年末に年間ベスト映画ランキングを発表したい...!」という動機に基づくものでしたので、それが叶ったことになります。 残念なことに配信限定の新作…

殺人鬼に感情移入をする新感覚のスラッシャー映画『サンクスギビング』

「Thanksgiving Day」(感謝祭)という祝日は、日本にとってほとんど馴染みがないものであるが、「ブラックフライデー」という言葉は、結構な人が耳にしたことがあるのではないだろうか。日本においては11月後半に諸々セールで値引きされるセールか...くらい…

中高生視聴必至の教訓映画『トーク・トゥー・ミー/Talk to me』

予告や宣伝の仕方をみていると、バカなティーンエイジャーが「90秒憑依チャレンジ」をしてその軽率な行為の報いを受ける...というような何か既視感があるようなホラー作品かと思いきや、決してそんなことはなかった。テンポよく非常に観やすい展開で進んでい…

脇役は決して主役になれない、ポケモンSV「ゼロの秘宝」への批判

久方振りにポケットモンスターにハマり直したのが第9世代の『ポケットモンスター スカーレット・ヴァイオレット』であった。当方は『バイオレット』を購入しプレイしていた。 タイトルを見るたびにワンピースのこのを思い出してしまう ポケモンプレイヤーの…

権威主義を打倒せよ!!な『ウィッシュ』を観ました

www.youtube.com ディズニー100周年記念作品である『ウィッシュ』を観てきた。まさに“““”ディズニー100周年記念作品“”“”という感じであった。結論からいえば、フツーに涙を流してしまったのでまあ満足である。 ディズニー・アニメーションに関わる思い出は、…

個性と自由ではみ出していく『窓ぎわのトットちゃん』の感想

www.youtube.com 珍しく妻が「映画を観たい」と言う。2人で映画に行くときは、もっぱら私から言い出すことが多い。そして感想を言い合う仲間がほしいので、「映画の満足度のパーセンテージによって映画チケット代を自分の財布で負担する」という謎の制度を敷…

セカンドチャンスは与えられるべきか?『Marvel's スパイダーマン2』

※11月初めに書いた記事が下書きフォルダにあったので供養します。 プレイ時間:30時間くらい(トロコンまで) 『Marvel's スパイダーマン2』をクリアしたので感想を書いていく。なお、諸般の事情によりなくなく英語音声・英語字幕でプレイしたので見落としが…

歴史映画というよりナポレオン密着ドキュメンタリーな映画『ナポレオン』

高校のときの世界史の勉強をひたすら思い出していた。フランス革命に始まる欧州近代史の勉強は、なかなかに楽しかった記憶がある。テニスコートの誓いだのアンシャンレジームだの恐怖政治だのなかなかカッコよさを感じる用語が飛び交って、そして現代史との…

悪魔祓いインフレについていけてない『エクソシスト:信じる者』

悪魔祓い映画が激熱の2023年...。死霊館フランチャイズの最新作である『死霊館のシスター2』や『ヴァチカンのエクソシスト』などが席巻するなか、年末には元祖悪魔祓い映画の続編である『エクソシスト:信じる者』が公開されました!! インディ・ジョーンズや…

人生初北野武映画である『首』を観た率直な感想

芸人としてのビートたけしは『世界まる見え!テレビ特捜部』で毎週観ていたので子どもの頃から親近感を覚えていたが、北野武の映画作品はこれまで観たことがなかったが「ハードボイルドでバイオレンスなもの」という先入観のみ持っていたので自分に合うかな…

救いと容赦がない国民的アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

よくわからないが平成生まれのくせに水木しげるの作品が好きだった自分は、図書館にあった鬼太郎や河童の三平、妖怪図鑑などを読み漁っており、夏休みに鬼太郎のアニメが再放送されていたのもよく見ていた。好きな妖怪は、「しろうねり」と「枕返し」。次点…

MCUファン向けエンタメドカ盛りの皮をかぶった武力批判映画かもしれない『マーベルズ』

Higher, Further, Faster. Together. ひとりではたどり着けない、最強へ 規格外のパワーと不屈の心を兼ね備え、ヒーロー不在の惑星を守るため幅広く宇宙で活動していたキャプテン・マーベル。そんな彼女のある過去を憎み、復讐を企てる謎の敵が出現する。時…

ネッチョリしたスーパー特撮主権在民映画『ゴジラ-1.0』

ゴジラ -1.0 ドルビーシネマにて鑑賞 特撮大好き少年として過ごして来たワタクシであるが、ゴジラシリーズは、『ゴジラ2000 ミレニアム』とローランドエメリッヒ版の『GODZILLA』しか観たことないという異端少年であった。ただ幼いながらその姿は鮮明に脳裏…

00年代のネット民が感涙を流す映画『リゾートバイト』を観た

00年代のネット民が感涙を流す映画『リゾートバイト』を観た 2chカルチャーの変遷については、年代を追っていくと面白いんじゃないかと思う。90年代は完全なアングラカルチャーとして成長し、00年代にはまとめブログやニコニコ動画、おもしろフラッシュ倉庫…

素晴らしい世界観と・・・なストーリーテリング、『ザ・クリエイター/創造者』

『ザ・クリエイター/創造者』 2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦争が激化する中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き…

原点にして頂点ではない『アサシンクリード ミラージュ』クリアレビュー

プレイ時間:20時間くらい(ストーリークリアまで) 感想の前の「俺とアサクリ」 このゲームの感想を述べる前には、各々の『アサシンクリード』シリーズのプレイ歴と何に重きを置いているかを前提として語らねばなるまい。 私のアサシンクリード歴は、第1作…

『死霊館のシスター 呪いの秘密』、なんでもごされなラストバトルが面白いゴシックホラー

シリーズモノの映画の最新作って、それだけで観てみたくなる、のは自分だけでしょうか? ここ数年は過去のIPの復活とも言わんばかりに、『ゴーストバスターズシリーズ』・『マトリックスシリーズ』・『インディ・ジョーンズシリーズ』などが復活して(は散っ…

スカっとJAPANだけど現実と重ねて陰鬱となる『オクス駅お化け』

深夜の駅のホームって独特の雰囲気がある。死ぬほど残業したあとにJR東海道線のホームでスーツの酔っ払いが喪黒福造のマネをして「ドーン!!」「ドーン!!」と叫びまくっているのを遠めに眺めていたらこちらに近づいてきて「ドーン!!」をやられたことがあるの…

大作アクションゲームをプレイした後の疲労感が味わえる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

『ジョン・ウィック』シリーズの最新作が公開されることを知ったのが2023年の1月くらいか。シリーズを観たことないので「これを機に予習するか!」と思ったのだけれど、2023年2月くらいになって日本でのリリースのアナウンスがなかったので、ようやく観ること…

ゲーマーとして感動した伝記映画!?『グランツーリスモ』

『ザ・スーパーマリオ・ブラザーズムービー』が公開され、空前のヒット作に!!! さすが任天堂すごいぜ任天堂!!破竹の勢いは止まらない!! と任天堂に拍手喝采が贈られていた2023年。ゲーム業界ならず映画業界でも話題をかっさらっていくのか? と思われ…

『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が激アツ胸アツだった

『コワすぎ!』シリーズの最新作にして完結作である『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が今年ベスト級に面白かった。そもそも『コワすぎ!』シリーズに出会ったのはAmazonPrimeで一挙に配信が始まったこの8月であり、その面白さは230日近く更新していなかった…

台風の日の午後に観る『ドラキュラ/デメテル号最後の航海』について

9月某日。終わらない夏が続くなか、首都東京に迫りくる鴛鴦の名前を冠する台風。台風上陸前夜、これきた!とばかりに台風情報を職場で吹聴し、明日は危ないから仕事を休むべきだと主張しながら、ものすごい勢いで仕事を片付け(たふりをし)た私。 翌日、思っ…

この夏に観た『コワすぎ!』シリーズが激熱だった

『コワすぎ!』シリーズがAmazon Primeで2023年8月から配信が開始された。ブログを230日近く放置していた間、おれは北千住でコイツと出会っていた。なんとこの劇的に記憶に残るビジュアルのこの口裂け女の元ネタが、このシリーズらしい!? ということで『コ…

2023年1月~3月発売のゲームを吟味する

さて、今年はしっかりとゲームをやっていくぞ!!という想いを込めて、今年の第一四半期に発売されるゲームをチェックしていた。例によってせっかくなのでpostとして残しておく。 2023年も大作ゲームが目白押し、いやむしろ目白押しではない年がないのでは!…

飛行機に乗る気が失せる復活需要に水をさす韓国発フライトパニック映画『非常宣言(2023年)』を観た!!

作品メモ 非常宣言 2023年1月6日公開 141分 ハン・ジェリム監督 近所のメガシネマで朝イチの回で鑑賞 娘とハワイに向かう飛行機恐怖症のジェイ・ヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で自分たちにつきまとっていた若い男性(イム・シワン)が、同じ便に乗っているこ…

2023年1月公開予定の映画を吟味する

スマホでぽちぽちメモをしていたが、せっかくなので記事としてpostしておく。2022年は気が向いた月にこの「吟味する」シリーズをpostしていたが、忙しかったりすると投稿しない月があったりしたので、今年の目標は毎月✓していくことだ。実は3か月分のクオー…